このシーンに対して、宮崎監督は『ジブリの教科書5 魔女の宅急便 』(文春ジブリ文庫)に収録されたインタビューにおいて、このように仰っています。
「(前省略)老婦人のパイを届けた時に、女の子から冷たくあしらわれてしまうわけですけど、宅急便の仕事をするというのは、ああいう目にあうことなんですから。特にひどい目にあったわけじゃあなくてね、ああいうことを経験するのが仕事なんです。
僕はそう思いますし、キキはあそこで自分の甘さを思い知らされたんです。当然、感謝してくれるだろうと思い込んでいたのが……。違うんですよ。お金をもらったから運ばなきゃいけないんです。もし、そこでいい人に出会えたなら、それは幸せなことだと思わなくちゃ……。別に、映画ではそこまでは言ってませんけどね(笑)。僕らだって宅急便のおじさんが来た時に「大変ですねぇ、まあ上がってお茶でもどうぞ」なんて、いちいち言わないじゃないですか(笑)。ハンコをわたして、どうもご苦労さん、それで終わりでしょ。」
「いやぁ、同じですよ。だから、僕はあのパーティの女の子が出てきた時のしゃべり方が気に入ってますけどね。あれは嘘をついていない、正直な言い方ですよ。本当にいやなんですよ、要らないっていうのに、またおばあちゃんが料理を送ってきて、みたいな。ああいうことは世間にはよくあることでしょ。それがあの場合、キキにとってはショッキングで、すごくダメージになることかもしれないけど、そうやって呑み下していかなければいけないことも、この世の中にはいっぱいあるわけですから。」
また、書籍『風の帰る場所』のインタビューではこのように言っています。
「(前省略)たぶん一番つらいのは、あの映画を観てキキが運んでいったパイがね、ああいう扱いを受けたっていうときに腹を立てる子供はいっぱいいると思うんだけど、気がつかないうちにその腹を立てさせる側をやってるっていうことなんですよ。
(中略)
子供のほうにしてみれば、確かにニシンとなんかのパイなんか持ってこられたって困ると思うんですけどね。いい加減にしてよ、おばあちゃんっていう(笑)」
って事だから、少なくとも宮崎監督はあのお婆ちゃんに対して「人の為に仕事をしていてもいつも感謝される訳ではない」「映画を観てる人にとって孫娘は腹立たしく映るけど、自分も他の誰かからいらない物を受け取った時にああいう反応をしてしまう事あるんじゃない?」というエピソードが描きたかったが故の登場であり、「小さい時の孫の好物をいまだに作っている」って設定は(少なくとも作中でわかる形では)してないようだよ。そこは上記のエピソードには重要じゃないので特に決めてないんではないかな。
ニシンのパイが好きなガキがいるわけがない
30超えると魚食べたくなるよね🍣🍣🍣🍣
肉も魚も旨い
リプライ先の増田消えてて草
くだらね
これ、ヤマトがスポンサーなのによくやったよな
このシーンを見て、自分の行いを反省した子供ってどれくらいいるんだろう。