2021-11-05

自然派に走る人間気持ちがほんの少しわかった

言うとくと俺は人工の生成物大好きだ。ワクチンも2回打ったし、何なら5回くらい打ちたいと思っている。2回目を打った時には40度近い熱が出たが、辛さに耐えきれずためらわずバファリンを飲んだ。

薬も医者から処方されたら素直に飲む。医療に限らず、食生活で言えばファストフード大好きだし、朝マック・昼ケンタ・夜ラーメンみたいな生活でも全然よかった。

だけどこのところ、心身ともに不調であり、夜も寝られない日が続いた。薬をもらってもどうにも解消できず、心身の不調を解消するには”16時間断食をするとよい”との説を読んだ。

その説に従えば、16時間断食した後は何を食ってもいいらしく、空腹より食べるものの種類を制限されることが大嫌いな俺はすぐに飛びついた。

そしてその説の通り、8時間は好き放題食って、残りの時間は(ほとんどが夜の睡眠だが)お茶やら白湯やらを飲んで過ごし、空腹感というものを久々に味わった。

その空腹感、ぐぅ~とおなかがなったときである。すべての感覚が空腹感に集約されて、他の心身の不調が消え失せているのに気が付いた。

「これが動物としてのあるべき姿なのでは」と思った俺はそれをしばらく続けることにした。

すると、見る見るうちに贅肉が取れていった。そして、体の声ともいえるものに敏感になるようになった。もともと「残りの8時間は好きなものを食ってよい」という言説にひかれたのだったが、実践してみると自分胃腸が「せめて物を食うからには自分たちに優しいものを食わせろ」としきりに叫んでいるかのように感じられた。それで俺は、バナナ等の果物や芋や乳酸菌飲料ような、胃腸が喜ぶようなものをつとめて摂取していった。

そうしていったある日。今まで下痢気味で臭かった糞便が、においも少なく、適度な硬さを持ってするすると出てくるようになった。そしてその糞便を出し終わるや、今まで感じなかったような幸福感に包まれた。イライラしがちで、人の言動が気に障り、過去や将来にとらわれていた自分とは無縁のように感じられた。その点については後書の「ウンコ製造機としての人間を全うするのは高尚なことである」を待たれたい。

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