https://hobby.watch.impress.co.jp/docs/special/1340233.html
ブコメではかなり絶賛のこの記事だけど、メーカーとネット通販、量販店に尻尾を振っているだけって感じで、それほど良い内容だとは思わない。
クビになった人が指摘しているように欲しい人が買えないのは根本的にはメーカーの生産数が少ないから。まず、ここを指摘していない。
つまり最も簡単な転売対策はコンビニ弁当みたいに供給過多にすること。
コンビニは棚がスカスカになるのを避けるために廃棄上等で店に並べている。プラモデルも同じようなことは可能なはず(一つの金型から作れる上限はあるはずだけど、現状そこまでは製造していないと思う)。
供給過多にする代わりにメーカー希望小売価格を上げる。2割なのか5割なのかわからないけど、在庫を持つことが出来る程度に価格を上げる。
ただ、十分な在庫があると転売はなくなるけれど今度は廉価販売が出てくる。
以前はそんな供給過多の状況だった。
最初の記事だと量販店やネット通販のおかげで購入しやすくなったとあるけれども、購入しやすかった頃は量販店が割引するから小さい模型店は苦戦していた。
今は絶対的な販売数がないから量販店も値引きはないしポイントもほとんどないくらいに低くなっているため、量販店でも小さい模型店で買っても同じという感じ。
つまり、供給が少なく転売されやすい現状は小さい模型店にとっては悪くない状況にあるとも言える。
ホビーウォッチの記事はその点を冒頭で全否定するかのようにも読める内容なので、私は良い内容だとは考えない。
バンナムは転売をぶっ潰したいとは考えているだろうけれども、同時に街の小さい模型店も守りたいと考えているんじゃないかと想像している。
プラモデルとかラジコンの初心者は詳しい人に聞くのが一番だけど、知り合いに聞く相手がいないかもしれない。
他人でも詳しい人でそれでも聞きやすいのはお店の人であり、そんな街の模型店をバンナムが大切に考えいてもおかしくない。
ガンプラはよく知らないけど、タミヤはそんな風に小さい模型店を大切にしていると感じられる。
なので廉価販売が当たり前の以前の状況が「ユーザーとメーカーの幸せな関係」だと言い切るホビーウォッチの記事を私は素直に肯定出来ない。
転売がムカつくっていうのはよくわかるけれど、転売をぶっ潰したいあまりに供給を増やせば小さい模型店までぶっ潰してはやはり市場が収縮してしまう。