コロナ禍の情勢により1年ほど直接会っていない。
遠距離になる前は2週間に1度くらいはご飯をたべたり、映画に行ったりとまぁなんとなく恋人っぽい体裁は取れていたと思う。
一緒にいて苦にならないので、体裁を取り繕うのは大変ではなかった。
でも、付き合って3年目を過ぎたくらいから相手のことが好きかどうかわからなくなっていた。
5年くらい前に結婚の話も出たが、その時は結論が出ず話しただけで終わった。
今思うとあれがラストチャンスだった。
そうして別れるきっかけもなくだらだら付き合って10年が過ぎた。
結婚の話のあとくらいから、私たちはなんとなくそれぞれ別の方向に進み始めた。
私の引っ越しを機に物理的に会う時間が減り、自然と相手のことを考える時間も減っていった。
顔を見ないだけでこんなに考えなくなるものなのかと驚いた。
自然消滅しなかったのは冒頭のLINEの生存確認があったからだ。
相手のことを考えなくなった分、自分のことを考える時間が増えた
自分は何が好きなのか、どうしたいのか、どうなりたいのか。
これまでの人生でほぼ自分と向き合うという作業をしてこなかったので、
でも、その知らなかったことに一つずつ答えを出していくことは楽しかった。
進みたい方向、やりたい仕事、住みたいところ、ほしいものたくさんたくさん見えてきた。
もしかしたらこの先情熱的な恋愛をして恋人ができて結婚もするかもしれない
子供も産むかもしれない
でもきっとそれは10年間だらだら付き合ってきた恋人とではない(ような気がする)