東京五輪が終わって4か月。感染症の専門医だけでなく、眼科医も歯科医も美容外科医も、すべての医療従事者は、本来の患者を診察することができず、
日本中すべての医療従事者が、4か月間不眠不休でコロナ患者の診察を続けていた。
しかし、それでもコロナ患者を全てさばくことができず、ある美容外科医がコロナ患者を診察するのは1年待ちという状況が当然のものとなった。
当然ながら、病院にたどり着くことすら不可能となり、街中に野垂れ死んだ死体が散乱する光景は日常茶飯事となった。
清掃業者も同じように4か月間不眠不休で業務を行っているが、とてもすべての遺体を収容できる状況ではなかった。
家から出ることもままならない患者も多く、それらのものは自宅で誰にも看取られることなく亡くなり、腐臭がしてはじめて、その家の住人が亡くなったのを知るといったありさまだ。
110番や119番がつながるのは1万回に1回となり、街で略奪などが起きても、容易に警察に連絡がつくことはまれになった。
保健所はもうかなり前から、新規感染者数の公表を行っていない。あまりに数が多すぎて集計ができないのだ。