昨今ニュースでみる政治劇や役所、保健所、そして省庁での出来事などを聞いていると、コンプライアンスやCSRなどに敏感な大企業ではあり得ないと感じないか?
コロナ対策でのリスクの先延ばし、その場しのぎの回答、誰のためか分からない緊急事態宣言のタイミング、問題のある人をポストに置き続けること。
政治の世界には「ダメだった部分を良くしていこうとする」機能がシステム上備わっていないと感じる。特に、社会からの批判や、組合からの圧力のようなものが欠けていないか。
いや、選挙がそういうシステムなんだろうという声もあろうが、落ちることをあまり心配していない相手には機能しないし、常に改善し続けるシステムとしてはスパンが長すぎる。
野党が組合みたいなもんなんですという意見もあるかもしれないが(無いかもしれないが)、そうだったとしても与党が野党の言うことを聞くとは思えない。
訴える力が国民に備わっていないこの国で、政治が自律的に健全な方向に向かっていくためのヒントは、大企業のCSRや株主・組合からの監視の仕組みにあると思う。