2021-03-20

市内の小学校が軒並み廃校になった。

市の中心部にあるたった一校だけが残った。

今私が住んでいる所の話じゃなくて、私の実家のある市の話だ。

ちょうど、アラフォーの私の世代で、突然子供の数が急減し、以降微減を続けて三十年ほどで、こうなった。

まあ、全国的少子化な訳だし、要因は主に経済的事情だ。しかしこんなにも減らなくてよくね?って考えたとき、ふと思ったんだが、そもそも辺鄙田舎に昔は何で小学校が五校以上もあったのか?っていう。

市内の風景を見ると、家自体はあまり減ってない。私が高校生くらいの頃はむしろ盛んに宅地開発が行われていて、世帯数は増えたくらいだ。なのに子供の数は減少の一途をたどり続けた。何校もの小学校必要だった理由世帯数の減少ではないんだ。

じゃあ多くの小学校必要だった本当の理由って?って更に考えた結果、単に一世の子供の数が昔はクソ多かったからだと気づいた。

私の父なんぞ十二人兄弟だった。母だって六人兄弟だ。一世帯だけで、現在の5~10世帯ぶんの子供がいた。

その沢山の子供達の中で、生まれ場所に残れたのは基本的に家を継いだたった一人だけだ。近場で結婚できた女性も残れたかもしれない。あとは全員家を出ていった。多くは地元に職がないので遠くに行った。親が土地をくれて家を実家の近所に建てられた人もいるかもしれない。だがそれはごく一部だ。

沢山の兄弟を持っていた人達で、自分も沢山の子供を儲けたという人はあまりいない。二人か三人兄弟が多い。当然、一世帯につき小学校に通う子供の人数は少なく、通う期間も短い。

たった三十年で小学校ニーズが5分の1以下になるのも当然だなぁ。

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