2021-03-17

価値観の違い

ある人にとってはゴミくずのように感じるものでも、ある人にとっては宝物のように感じるものがある。

いわゆる価値観という奴だ。

私の恋人マリメッコという北欧雑貨ブランドを愛用している。

シンプルで洗練されたデザインで、幅広い年齢層に人気の様だ。

バレンタインのお返しとしてマリメッコ靴下が欲しいという事だったのでネット検索してみると、とんでもない金額が目に飛び込んできた。

大きな花柄のその靴下は一足で3000円以上するのだ。

ユニクロ靴下を履いている私からしたら考えられない金額である

Tシャツであればもう少し値段がしても納得がいくが、靴下である

ある程度履いていれば穴も開いて捨ててしま可能性が高いものだ。(着なくなった衣類のように再利用もしないだろう)

それが3000円だという。

バレンタインのお返しとして、この金額のものリクエストされることに対して違和感はないし、むしろもう少し高い金額のものであってもいい。

ただ、靴下だ。

普段、靴を履いていればほとんど見えることはないし、デザイン性の高いものを履く意義は薄いと思ってしまう。

靴下への高級感というなんとも言えない感情を抑えきれなくなった無粋な私は、彼女ストレートに聞いてみた。

いずれ穴も開いて捨ててしまうであろう靴下に3000円は高すぎやしないかと。

彼女はこう答えた。

「履く時には靴下を見るじゃない。朝、可愛い靴下を履くってだけで気分が上がる。あなたから可愛いプレゼントを身に着けて一日過ごすのよ。それだけで小さな幸せを実感するの。」

そんな視点は私にはなかったから少し驚いた。

この靴下彼女幸せにつながるなら、確かに3000円の価値はあるかもしれない。

からといって、私のたか靴下に3000円もという価値観が変わったわけではないし、可愛い靴下を身に着けたことで気分が良くなるなんて私にはない感覚だ。

ただ、そんなことに幸せを感じられる彼女が愛おしく思えるし、先ほどのような抵抗感はない。

明日、その靴下が届く予定だが、彼女毎日に少しだけ幸せが増えることに、私自身も小さな幸せを感じている。

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