2020-10-27

360度評価制度崩壊

おまえら、誰が書いたか特定するからな!」

部長がでかい声でみんなに聞こえるように言った。

パワハラセクハラのぎりぎりのところで実績を出し

部長職になって3年目、来年定年の部長発言である

本来部長になる人べき人ではなかった。

機嫌がよく冗談を言っているかと思えば、

激怒して暴言を吐いていることもある。

嫌味から暴言へ、冗談から暴言へ。逆もまたしかり。

部長が部下の評価をする仕組みであるが、

部長のさじ加減で昇進、給料ボーナス金額が決まってしまうため

誰も逆らえない状態となることがある。

そうした状況を防ぐため匿名メールボックス

被害にあった人が投稿する制度になっている。

会社としてその被害を把握し、本人にパワハラセクハラ自覚させるため、

そして、その投稿部長職以上の評価の参考になっている。

匿名投稿されたメールは、人事部判断して、基本的に本人にも伝えられる。

しかし、・・・

傍若無人部長でも、そういったメールに対して、事実か否か、改善策を

人事部に提出しなければならず、イライラしながら作成している。

出来ればそういったメールは少ないほうがいいと考えて、牽制しているのだ。

実際、パワハラ被害を訴えて、特定されて、評価を下げられている人もいるという

噂なので、ほとんどの人がそのメールを出していない。

360評価というけど、被害を受けている人にさら報復が来る危険性があるため、

私の会社、私の所属する部の360評価制度崩壊している。

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