車の維持費の経済的な観点や地方の交通機関の不便さなどが語られているものを興味深く読ませてもらっています。
自分が車を持つ理由を考えたとき、移動の早さや快適さはもちろんなのですが、それよりも自分が一人になれる空間を持てるということがいちばん大きな理由でした。一人になれる空間は人によって自室だったり風呂だったりカラオケボックスだったりすると思いますが、自意識過剰な私はそのどれもが隣人や他のお客さんの動向が気になってしまい、いまいちリラックスできませんでした。
しかし、なぜか車はほっと一息つける感覚があるんです。具体的な理由はわからないですが、動いているから他人の視線をいちばん感じにくいということとか「いつでも逃げられる手段を持ってるぜ」という心理的な安心感とかかなと思っています。
暗いニュースだなー、嫌な店員だったなー、思ってることがうまく伝わらないなーとか、そういうの全然気にしないタイプの人間の方がかっこいいし自分もそうありたいと思って過ごしてたのですが、運転中にふと嫌なセリフや光景がフラッシュバックしてきて、大声で「くそ!!なんでなんだよー!!」って号泣しながら言ってる自分に対して、うわ大ダメージ食らってたのかと気づき、同時にそういう悲劇のヒロイン的な自分の繊細ぶる姿に冷めたりもしつつ、とにかくいちばん人の目を気にしないで感情が表出する空間が、私にとっては車内でした。
それだけのために、なんて非効率なんだと自分でも思うんですが、そういう空間があったら精神的に健康でいられる気がして車を持っています。勢いで書いたので読みにくくて申し訳ないです。