2020-08-16

自分欲望うんざりした

先日、子供が生まれた。

 

まれる前、妻が妊娠4ヶ月ごろ。

私は「たのしみだね。」と妻に言いながらも、素直に喜べない感情が心の隅っこに引っかかっていた。

 

その感情の中身は、障害児が産まれてこないか心配だった。

特に自分達に要因があるわけではないが、漠然不安だった。

 

街で見かけた障害ある子供と手を繋ぐお母さんの姿に自分の妻を重ねて、自分人生の大半が子供介護になってしまう事が不安だった。今まで頑張ってきた仕事無駄になることがイヤだった。今までしてきた徹夜の日々が無駄だと思いたくなかった。

 

障害児が生まれ確率を調べ、出生前診断をし、結果について夫婦で話し合いもした。

検査結果は「90%以上の確率で異常なし」。

それでも万が一があるので、神社祈祷をした。

 

子供健康意外、他に何もいらない」心から強く強くそう思った。

 

そして子供が生まれた。

何も異常はなかった。心から安心した。

 

すると今度は、子供容姿心配になった。

妻は二重だが私は一重なので、子供には二重になって欲しくなった。

 

さらに、子供が少し歩き始めるくらいになると才能が心配になった。

運動神経が良くなってほしいとか、アート感性を身につけて欲しいとか。

 

その時に気がついた。自分はなんて愚かなんだと。

あの時のあの思いはどこにいったのかと。

 

もし神様がいて「あなたの子供、障害もって生まれてくるけどどうする?」

みたいな会話があって、私が

すみません、それだけはやめてください。他には何もいらないんで。」

と答えてたとすると完全に契約違反だ。

 

もうやめよう、何も望まないようにしよう。

よく母や祖母が言っていた「健康が一番大事!」という言葉が胸に刺さる。

 

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん