この時期になるとふと思い出すことがあるのが大学生の時の事で
思い出が消え去るのが寂しいので匿名で残そうと思う。
全くモテなくて恋人もいた事がなかったわたしが、大学生のとき、後輩に教室で突然キスをされた。
後輩とは特別すごく仲が良かった訳でもなかったけど時折きっかけがあって話をすると私自身は気が合うなと思っていたし、話しやすい人だと思っていた。
初めてのキスは二人共椅子を使って寝転んでいたときに突然相手が顔を近づけてきてキスをしてきた。
なんでキスしたんだろ??と不思議に思ってたけど相手がすっごいキスがうまいなっていうのと(ほんと、とろけるようなってこういうの言うのかって感じ)驚きと、とにかく不思議な感情だった。
嫌じゃなかったのはその前から私はぼんやりと相手を好きになっていたからなんだろうなと思う。そこまで大好き!片思い!とかではなかったけど。
その日をきっかけに相手と特に連絡をとって示し合わせる訳でもないが自然と二人きりになって教室の隅の人に見えないところでキスをよくしていた。今思うと本当に恥ずかしいが1時間とか2時間とか平気で二人で何を話すでもなくキスをしたり抱き合ったりしていた。
そんな日が何回かあって、合間には映画にいったり、すこし遠出したり、お祭りに行ったりした。その時はすごく楽しくて、もともと話すのが苦にならない相手だったから一緒にいるのが心地よかった。
相手はそういうときに、手をつないだり肩にもたれかかったり、人気のないところでまたキスを繰り返したけど
付き合ってはいなかった。
夏が終わるにつれて、二人でこっそり会うこともなくなって、相手は別の人といい感じになって
私は相手が好きだったので離れていってしまうことが寂しくて、ほんとは相手にも私を好きになってほしかったし、もっと一緒にいたいなって思った。
ほんの少しの期間だったけど
今でもあの頃の思い出はなんとなく私の中にいいものとしてあって、あんまりそのあとの恋愛は思い出したくないんだけどそのことだけはキラキラした青春だったなーってこの夏になるとつい思い出してしまう。