2020-06-20

海を見た、死ななかった

限界だと思ったので海に行ってきた。

私は所謂メンヘラだ。人並みに悩み人並みに惑うご普通のめんどくさい女子高生だけど、子どもの頃から死にたいなって気持ちと共に生きてきた。今日、1人で志望する専門学校に行くときそれがどんどん膨らんで爆発しそうで、学校は嫌じゃないのに、なんだか自分の失敗や将来や疎遠になったすきなひとや嫌なことばっかり思い浮かんで泣いた。

体験授業の帰り、なんとなく、海に行こうと思った。

いざ死ぬなら、遠く離れたすきなひとの地元の海って思っているか別に死にに行く訳じゃない。

から行く前にはガッツリラーメン食ったし喉が渇いたかお茶も買った。死にたいとの付き合い方は腹を満たすに限る。こんなこと出来んのは私が大学入試組じゃない気楽なちゃらんぽらんからだよな、って悪いことしてる気分になった。

バス降りたらメチャクチャ風強かった。おセンチな気分でアリエッティサントラ流してるのになんなの。なんか風ぺたぺたするし、引き返すかとも思ったけどとりあえず浜まで歩いた。

海も思ったより全然濁ってて人もウジャウジャ居て、おセンチな気分でなんかとても居られなかった。スッゲー風強いし。それがなんだかバカバカしくて、アホみたいにはしゃいでるこどもとカップルが群れる浜辺を見てたら何もかもどうでも良くて、ちょっと笑った。ごめんなさい隣の親子連れキモかったのは気づいてる。

しっとりしたアリエッティをアップテンポのヨルシカに変えた。私が向き合うべき問題はなんにも解決してない、今なにか変わることが出来たわけじゃない。私はキモくてめんどくさいままだ。だけどもう良かった。考えすぎて疲れた頭が、一瞬でもうるさい風の音と濁った波の音で休まった、それだけで良かった。とてもこの中を突っ切って海に沈んでいこうとは思わなかった。

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