父親が入院するにあたり、そういったことを聞かれた、とさっき母親から電話があった。
父親は進行性の難病で、今後も治ることはない。たしか今年で70歳だったと思う。
まだ比較的若い方ではあるが、病気が病気なので、万一のときどうしますかと確認されたらしい。
ご家族と相談されますかと言われたが、母親はその場でNoと返してしまったという。
でも、その答えに自信はなかったようで、貴方に確認しないで答えてしまったけど、と
遠慮がちに連絡してきたのが先刻のこと。
その場では、介護をしているのは母親なので、自分はそれに異論はないと答えた。
「延命してる間に貰える年金と治療費を差し引きしてプラスなら治療してほしいし、
マイナスなら治療はいらん」だ。薄情すぎると思って言えなかったが。
実際のところ金がなければ人間生きていけないので、
はじき出された金以外にあるのか?と常々思っているのだが、
母親としてはやはり父親に聞けないまま決めてしまったというのに気後れしているみたいだった。
ちなみに父親は昔、何が何でも生き延びたいみたいな事を言っていた気がする。
いやそう思うなら毎週末子どもが熱出しても御構い無しに朝から晩までパチ屋に入り浸らずに
その金ためとけばよかったのでは?と思うが、
自分と同じく長期的な展望を持てなかった父親にそれを求めるのも酷な話だ。
他の人はそういうのってどうやって決めたのだろうかとちょっと思ったので、
こうして書いてみた。やっぱ本人に生きて欲しいかどうかなんすかね。