2020-04-07

非常事態宣言下の研究室

今日、出勤前に髪を切った。次はいつ切れるかわからぬ。

いままで気付かなかったが床屋の向かい和菓子屋があったのか。日差しを浴びながら買ったみたらし団子をほおばる。モチもち感があまじょっぱさと相まっておいしい。

大学に行くと多少人が減っているが教官室は通常営業だ。工学部なので実験系は残っている人が多い。

何となく惰性で来ていた院生たちを集め、「今日研究室解散各自生き残って再開後に会おう」的なことを伝え別れた。

一人ぽつんと夕日の差し込む研究室椅子腰かけて、学生が壁に貼ったアニメポスターやら机上に散らばった実験機材を見ながら物思いに耽った。

やっぱ学生相手は正直つらいな。現代研究学生を巻き込んで実験しながら成果を出さないとやっていけない。

研究室運営は苦手なのに、なんで大学教員なんてやってんだろ。

じつは自分は一人でこじんまり研究たかったんだよな。期せずしてそんな時間がやってきたけど、こんなに世間が騒がしいんじゃそんな気分にもなれないな。

まあ、学生教育をしているといいこともある。学生教員理解力不足と無力さを教えてくれる。まだまだ頭が足りねえぞと高慢の鼻をへし折ってくれる。

いいわけだけど、そう思うことにした。

当分授業も始まらないし、明日からどう過ごそう。

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