冗談めかして俺が綺麗な体でいることを死ぬほど馬鹿にしてくる。
キスの感触だとか、生ハメの気持ちよさだとか、そういうのを「羨ましいだろう羨ましいだろう」と具体的かつ臨場感抜群の語り口で聞かせてくるわけだ。
普通なら怒るところなんだろうけど、もう本当に感謝しかない。怒れって言われても俺には無理だ。
俺は三十路なのにいまだに女体を知らない。手すらつないだことがない。
そのくせ、小4で初オナニー、以降はWinMXやBBSPinKなどを駆使しながら二次元・三次元・洋の東西問わず、
ありとあらゆるエロコンテンツの洗礼を受けてきた、そんなむっつりスケベなもんだから、リアルな性行為に対する興味や情熱は狂おしいほどある。
だから、友人のマウント語りで性愛のリアルに間接的でも触れられるのは感謝なのだ。
エロ漫画よろしく「お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛」なんてイキ方する若い女は実在するということ。
AVよろしく、下半身をガックガクに震わせながらマジイキするのはフィクションではないということ。
抜きゲーよろしく、本当に自分に堕ちた女は「メス豚」「〇〇専用」「正」などの体への落書きにすら興奮するということ。
5年の付き合いの婚約者がいる女でも出会って2時間の初対面チンポに大喜びで負けてしまうということ。
これらの現実を知れたのは本当にありがたい。
俺は一生女体に触れないだろうけど、友人のおかげで成仏できる。
「高齢童貞」と言われるとなんだか悟りを開いたおじいちゃんみたいな印象しかない まだ三十路だろ。今度から別の表現にしてくれよな!