事務仕事の合間に、ちょっとしたパソコンやプリンタのトラブル対応を頼まれることがあるのだが、結構若い人でも「え?これ知らないの?」とびっくりすることがあるので書いてみる。
「プリンタのトナーがないみたいなんですけど」と言われてカラープリンタのところに行ってみたら、すぐ横に予備のトナーが積んである。「Cのトナーがもうすぐなくなります」というメッセージが出ていたのだが、Cがシアン(ブルー系)であることが分からなかったらしい。この調子だと「Mのトナーがありません」とメッセージが出ても、Mがマゼンタ(赤系)だということも分からないんじゃないだろうか?家庭用の年賀状印刷に使われるようなプリンタでも、インクはC,Y(黄色),M,K(黒)の四色をベースにしているはずだけど、なぜ知らないんだ?
あと、前にびっくりしたのは「純正」という言葉の意味が分からない人。ま、その人はかなり機械に弱そうな中年女性ではあったんだが、プリンタのトラブルでヘルプデスクに「ちゃんと純正のトナーを使っておられますか?」と聞かれてそこで引っかかってしまったようだ。その人が機械に弱いのは分かっていたので小難しい話になったら電話を代わる覚悟で聞いていたけど、その時点でもうダメなのかと思って絶望した。エプソンのプリンタにエプソンのトナーカートリッジを使うみたいな状態を「純正品を使っている」っていうんだよ。
こういう人たちを見ていると、パソコンが固まって困ったらとりあえずCtrl+Alt+Deleteを押してみろとか、電源ボタンを長押しすればパソコンの電源を強制的に落とせるとかいうのもマニアックな知識だと思われるのかと心配になる。
だいたい年配者と女性は機械に弱いと言われているが、最初の「C=シアン」が分からなかった人が若い兄ちゃんだったので、この程度のこともみんな分からないのかと不安になった次第。