彼のように党派性を超えて尊敬されている日本人は近年でもまれに見るレベルじゃないかと思う。
だからこそ許せないのが中村哲氏が生前語っていた非暴力主義の価値について揶揄するようなコメントが見られたことだ。
https://www.bbc.com/japanese/50657223
既にbbcでも報道されているように、銃撃によって死亡した中村哲氏を含む6人のうち、半数の3人は警備員だった。
つまり彼は政情不安な国でのリスクについては十分に把握していた上で、個人として可能な限りの自衛策は取っていたと言っていいと思う。
それでも彼は殺されたじゃないか、という指摘に対しては、そもそも彼個人の望みが現地で直接的にコミットしながら支援事業をやることだった以上、リスクと無縁では行動できなかったと思う。
(現地で事業を続ける以上、本人は日本で資金集めしながら現地のスタッフにリスクを押し付けるような広告塔的なやり方を彼が果たしてできただろうか。)
ジャーナリストに対する自己責任論を、その自己責任論そのものが妥当であるかはともかくとして、中村哲医師の死についても似たような文脈で「危険な地域にいた以上自己責任」だとか「非暴力主義は無意味」みたいな言い方で中村哲医師に適用しようとする言論は恥を知ってほしい。
中村医師は暴力があふれてた土地で地道に活動をして信頼を得た。揶揄してる連中はそうじゃない、それをわかってる人だけがわかってればいい。バカにつきあうとバカになる。
原爆が落ちても戦い続ければ日本は戦勝国になっておった
anond:20191205004909 中村氏も入隊して制服を着ていれば死ななかった