2019-12-05

中村哲医師非暴力主義について

まず文頭で中村哲医師の死について悼みたい。

彼のように党派性を超えて尊敬されている日本人は近年でもまれに見るレベルじゃないかと思う。

からこそ許せないのが中村哲氏が生前語っていた非暴力主義価値について揶揄するようなコメントが見られたことだ。

https://www.bbc.com/japanese/50657223

既にbbcでも報道されているように、銃撃によって死亡した中村哲氏を含む6人のうち、半数の3人は警備員だった。

まり彼は政情不安な国でのリスクについては十分に把握していた上で、個人として可能な限りの自衛策は取っていたと言っていいと思う。

それでも彼は殺されたじゃないか、という指摘に対しては、そもそも個人の望みが現地で直接的にコミットしながら支援事業をやることだった以上、リスクと無縁では行動できなかったと思う。

(現地で事業を続ける以上、本人は日本資金めしながら現地のスタッフリスク押し付けるような広告塔的なやり方を彼が果たしてできただろうか。)

ジャーナリストに対する自己責任論を、その自己責任論そのもの妥当であるかはともかくとして、中村哲医師の死についても似たような文脈で「危険地域にいた以上自己責任」だとか「非暴力主義無意味」みたいな言い方で中村哲医師適用しようとする言論は恥を知ってほしい。

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