■環境と努力を一緒くたに語るな

はてなのブコメを見てても思うけど、金銭とか環境とか、何か他に要因を見付けたら、

それで自身の怠慢は免罪されると思ってる人多くない？

堂が歪んで経が読めぬ？

そりゃそうだろうさ、お堂が傾いてたら気が散って集中できないというのは一理あるよ。

だがだからといって、それを言い訳に経を読まなかった怠慢が有耶無耶になる訳じゃないよな？

勿論、狭い日本と言えど、1億人以上も人がいれば、中には本当に致命的なレベルでお堂が傾いていた人もいるだろう。

人一倍努力をしたのに、環境のせいで断念せざるを得ない状況に追い込まれてしまった人もいるだろう。

だが、そういうケースを針小棒大な盾にすれば、自身の怠慢の要因が大きい人間まで一緒くたに免罪される訳じゃないよな？

環境が苦しい中でも努力して成功できた逆のケースは見えない聞こえないか？

今はまだ可視化されてないが、これが将来、もっと医学や科学が進歩して、社会の金銭的な格差も解消されたとしたら、

今度は「遺伝子差別だ」とか「遺伝子が不公平だ」という方向に、自身の怠慢の免罪符を求める人が現れないか？

“大抵の場合、大抵の事柄は”何か1つだけの要因には支配されないんだよ。

自分と他者の両輪で成り立っている事柄に対し、どちらか一方にのみ原因を求めようとすること自体が間違っているし、

人間の認識が相対的で、まして有性生殖による遺伝的多様性がある以上、他者との相対的差異が解消されることは有り得んよ。

（無論、逆に「全て自分の努力によるものだ」ということも有り得ないのだが）

Permalink | 記事への反応(1) | 10:18

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