まあまあ昔から付き合いがあるフォロワーが、とあるアカウントと喧嘩別れした。
喧嘩のきっかけについては部外者なのであまり立ち入らなかったが、何かがあったというより徹底的に性格が合わなかったらしくて、バチバチに喧嘩をして関係は幕を下ろした。
そんな喧嘩相手のことを、TL上の愚痴やらグループ通話やらで見聞きする内に、とある感情が生まれてきた。
「その人のフォロワーになりたいなー」と。
「いつも興味のないジャンルの話をされて嫌だった」と聞いて「ああ、そのジャンル私は好きだなあ」と思ったのがきっかけだった。
聞けば聞くほど、知れば知るほど、他人とは思えないくらい趣味が合う。「こんな風に話が合わない」「こういう考え方をしていて分かり合えない」と愚痴を聞いていても、なるほどと思うところはあれど、でもそういうの結構好きだなあと思ってしまう。
ふんふんと聞き流す傍ら、日に日にひっそりとした親近感が湧いていた。鍵垢だから私から何かを知ることはできない。けれど、愚痴というフィルター越しでさえ相手があまりに魅力的で、ちょっと怖いくらいだった。
だけども、なかなか叶い辛い思いだ。勿論、喧嘩相手が気になるからといってフォロワーのことが嫌いなわけじゃあないから、喧嘩別れに対しての追い討ちか嫌がらせまがいの事はしたくない。そもそも、喧嘩相手のフォロワーからフォローされたら回し者だと思ってブロックするだろう。自分ならそうする。
かといって、新しいアカウントを作るっていうのも他に目的が無い以上難しい。そもそもそんなにツイッターが得意じゃないから、フォロー1フォロワー0のヲチ垢になるのが関の山だ。
今日も、だんだん少なくなってきた愚痴をスクロールしながら、プロフィール文とアイコンしか分からない誰かのことを考えている。いっそこんなことになる前に、しれっとフォロワーになれてれば良かったなあ。
anond:20190912202607 anond:20190912202658