2019-06-11

給料か生きがいか

2005年京大卒,2007年京大修士

医学部ではない理系

大学生のころ,給料を取るか生きがいを取るかはよく考えた.

年収2000万で,毎日夜遅くまで,場合によっては土日も働くような職につくか,

年収1000万くらいで我慢して,そのかわりに自分のやりたいことをある程度自由に決められて,働く時間帯も自由という職につくか.

友人の多くが前者のような職についていったが,自分は狭い道ではあったが後者の職を目指した.

今,ちょうど年収1000万くらいで,家族を持ったので金銭的に楽ではないが,全体としては満足している.

こういう選択ができるのは,そういう能力があったから.

もし,1000万でいやいや働くか,600万で生きがい持って働くか,だったら難しい判断になる.

300万でいやいや働くか,150万で生きがい持って,だったら,きっと300万を選ぶだろう.

しかし,それは大学生のころに考えたこと.

年齢を重ね,経験を積み,能力も,立場も変われば,判断の仕方も変わる.

給料ではなく生きがいを押さなければいけないのは,社会から需要がないからであり,

その重要性が社会政治から認められていないから.

そういう構造を作っている本人が,それを選ばせるのは,卑怯だ.

選択肢を提示された側が,「おかしいよな」と思いながら選ぶのは仕方がない.

選択時を提示する側は,正当に尊重する努力をすべきだ.

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