「ゲーム脳」というのは、「テレビゲーム漬けになっている人は脳の回復が遅く、簡易脳波計において認知症患者と同じような波形を示す」という某教授のインチキ臭い主張のことである。
ザックリ言えば、ゲームを遊ぶとバカになるという主張に、胡散臭い裏付け情報を与えてしまって、ゲームバッシングの口実に使われた似非科学である。
そして「ゲーム脳」というのは、この珍妙な説を主張した教授の造語である。この人が勝手に作った言葉である以上、この人が主張する意味でしかない。
だからさあ、「日常生活をゲーム的な思考で考える」ことに「ゲーム脳」って単語を使うなよ。
何を危惧しているのかって、今後正しい意味での「ゲーム脳」の単語を使うとき、本来の意味で通じなくなるだろ。
例えば、10年後くらいに、「2000年初頭は「ゲーム脳」なる似非科学でゲームが叩かれてのぅ……」って話をしようとしても、誤った方の意味で広まっていると、「何言ってんだコイツ」みたいな扱いを受けるだろ。
本来の意味である「ゲーム脳」は、教授が提唱した造語なんだから、言葉を乗っ取られると、他の言葉での代替が効かなくなる。
それにこういった似非科学は言葉を変えて定期的に浮上してくるので、過去の事象は風化させないことが大事だと自分は思ってる。だから、言葉が乗っ取られて本来の意味は忘れられていくというのは非常に危うい。
とりあえずググってみると、今のところは上位に上がってくるのは本来の意味で解説しているページばっかりだけども、あんまり誤用される率が上がると、どこかのタイミングでひっくり返るからな。試しに増田で「ゲーム脳」で検索すると、本来の意味合いではなく、「日常生活をゲーム的な思考で考える」的な意味合いで使ってる方が多いし。
という典型的なゲーム脳
そういう「ケイタイ機能がついたスマホ」とかにいちいちひっかかってたら現代社会じゃいきていけないよ