2019-03-22

anond:20190322081924

もうちょっと細かく書いてみる。プロじゃないので正確性についてはごめん。用語もかなり適当


人間日常的に体験する範囲では、速度は加算される。例えば、地上を時速100kmで走っている電車の中で、ボールを時速100kmで進行方向に投げたら、地上の人からボールの速度は時速100+100=200kmに見える。

ところが、光はそうはならない。電車の中でライトをつけると、地上から見ている人からは、電車の進行方向にもその逆の方向にも同じ速度で光が広がるように見える。(ということが実験で確かめられている。)

光よりちょっと遅い程度のもの、例えば素粒子なんかでも、やっぱり速度は単純に足し算できない。どうやら光速以上の速度を出すもの存在しないようだ。(ということも実験で確かめられている。)


一方で、すべての物理法則は、地上にいる人でも電車に乗っている人でも同じであってほしい。電車に乗ったら物理法則が変わった、のではいろいろと困るしな。

相対性理論の「相対性」ってのは、「どの人にとっても同じ物理法則が成り立つ」ってこと。ちなみに特殊相対性理論は「どの人」を慣性系に限るから特殊

ついでに、相対性理論発見以前の知識では、電磁気法則はどの人にとっても同じ、ではなかった。電車に乗ってる人には、何故か電磁気法則は(当時知られている形では)成立しなかった。力学法則は誰でも同じなのに電磁気ナンデ? てのが課題になってたのが20世紀初頭。


で、「(真空中の)光速一定」と「(慣性系での)物理法則相対性」が成り立つとしたら、実は時間空間ってこういう性質を持ってるんじゃね? ってことを導出していってできたのが特殊相対性理論

例えば、

  • 動いている人の時間は遅くなる
  • 動いている人の長さは縮む
  • 動いている物の質量は増えるし、なんなら動いていない物もそれ自身エネルギーを持っている

かいうのが特殊相対性理論のよく知られた部分だけど、逆に言うとそれを認めないと「光速不変」「物理法則相対性」が成り立たなくなる。

ついてに、こういう「変な」性質は速度が光速に近くなるほど強く現れるため、人間日常生活の範囲では(飛行機でもせいぜい「時速」数百km光速は「秒速」約30万km)普通は気づかない程度のレベル

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