ってある?
「中学時代に友達がふざけて寄りかかってきたのにドキドキして、それがきっかけで自分は男しか恋愛の対象にならないんだとわかった」
みたいなの見るけど、ある日ふと、そういえば自分にそういう瞬間ってあったかなって考えたら、正直なかったんだ。
つまり、自分は異性愛者だということに何の疑問も抱いていなかったけど、「自分は異性しか恋愛の対象にならない」という確固とした自認があるのかと言われたら、どれだけよく考えても分からない。
かといって「同性しか恋愛の対象にならない」と思ったこともない。
そしたら突然、バイセクシュアルではない人(つまり、全人口のざっと9割以上の人)が、片方の性の人間しか恋愛/性愛の対象にしないことがものすごく奇妙なことに思えてきた。
さっそく友人(ストレート女性)にこの話をしたら、「本能が『男を愛せ』と囁く。女に対してはこの声が聞こえない。自分のコントロールを超えたところで、そういう仕組みになっている」というようなことを言っていて、ますます不思議だ。そんな声は男に対しても女に対しても、ついぞ聞いたことがない。
ゲイの人は「男は女を、女は男を愛するもの」という世間一般の認識と、自分の中の感情とのズレにまず悩むだろうから、必然的にその『気づき』の瞬間を迎えるものだと思うんだけど、そもそも誰にも恋愛感情を抱かない人は、自分が同性愛者どころか異性愛者だと信ずるに足るような瞬間さえも迎えることがないんだってハッとした。
みんなにはその声聞こえるの?
男だけど、昔から、 もし女に理性というものがあったなら、男なんてろくでもない生き物を好きになるわけがない。 だが、 と思ってた。
それは聞いたことないなあ 「この種を食い殺せ」なら聞いたけど
子供を産み、人口のバランスを保つ役割を担う我々から比べれば、同性愛者どもこそ社会を蝕む寄生虫! いや……寄生獣か!