2019-01-01

死ね

私の父は私が小学校5年生の夏ごろに鬱病になった。当時は鬱病がなにか全く理解出来ていなかった。ただ、テレビを見ていたら母から音量を下げなさいとかもう少し静かにしなさいとかよく言われるようになった。

何年か経って、おそらく精神病院的なものだと思うが、父が入院した。

2度目の退院が終わってしばらくした頃、父はよくわからないタイミングで怒るようになった。

普段なら怒らないようなことでも虫の居所が悪いとすぐに怒る。

学校休みたいとタダをこねるようにふざけ半分で母に言っていたら、会社に行けない俺への当てつけか?と怒られた。父に話していた訳でもないし、たまたま父がリビングにいただけだった。なんでこの人は怒ってるんだろうと思った。それまで持っていた父への尊敬が一瞬で壊れた。本当に理解ができなかった。

大きくて、怒ると怖かった父がよく理解できない生き物のように見えはじめた。

病気から仕方ないでしょ、と父の病気と私のストレスについて相談した時、祖母に言われた。父が病気なのは仕方ない。病気の人は可哀想。だから家族我慢するしかない。そんなふうに言われた。

信じられない。父のために私たち家族意志を殺さなければいけないのかと思った。

私は父の八つ当たり病気ストレスに殺されるんだと真剣に思った。

家への帰り道に階段に座ってずっと泣いていた。

本当に本当に辛かったし、今でも辛い。

中学に上がった頃、父の病気へのストレス自殺しようと思った。泣きじゃくりながら、それでもやっぱり死ぬのが怖くて近くのおばあちゃんの家に逃げ込んだ。一晩中泣いて、迎えに来た姉にお父さんがいる家に帰りたくないと言った。

しばらくして父がむかえにきた。今考えても姉はどういう神経をしていたかがわからない。父は私の腕を力ずくで引っ張って泣いている私を無視するように家に連れて帰った。

からないことも理解できないこともたくさんある。

何を書きたかったのかもわからない。

どうにか心の整理をつけたかったのかもしれないし、文章にして忘れたかったのかもしれない。

まだ父の病気は治っていない。

あと何年かで私は家を出る。

早く死んでほしい。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん