2018-12-11

Beep音の思いで

古いPC対応アプリケーション製作中、Beep音を出力する必要に迫られた。

アスキーコード0x07を出力するだけなのだが、鳴らない。

1発じゃ短すぎてならないのかと思って、何発も出力してみたが鳴らない。

デバッグがここで止まってしまった。

幾らソース見直してみても、理論的に間違っているところは勿論、エラーが見つからない。

サウンドカードインストールされていないPCだが、Beep音だけは出力できる仕様であることは確認済みだ。

暫くすると、しょうがいかBeep音無し、メッセージのみで良い事になってしまった。

それでこのアプリ製作は終了した。

ハードウェアパフォーマンスの低さにソフトウェア仕様を合わせた形になった。

とても悔しかった。

恐らく、なんでもないちょっとした使い方の問題のはずなのだが、どうしても解決できない。

その時はハードウェアの不良や故障は考える余地はなかった。

月日は経ち、古いPCの事は忘れてしまっていたのだが、或る時中古ショップでそれと同等のPCを見かけた。

それを見て愕然とした。

Beep音の音量を調整するボリュームつまみ発見たからだ。

フレームの端の方に小さなボリュームつまみが格納されていた。

ギザ十の様な、ローレット加工された円筒形の一部だけが露出されたつまみが、

外部からは見えづらい位置に取り付けられている。

「これが有ったのかー!?

きっとあの時PCは、「ボリュームゼロで鳴り続けてるんだってばー」と叫び続けていたに違いない。

今更どうにもならない、ハードウェア仕様もっと確認しておくべきだった。

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