古いPC対応のアプリケーションの製作中、Beep音を出力する必要に迫られた。
1発じゃ短すぎてならないのかと思って、何発も出力してみたが鳴らない。
幾らソースを見直してみても、理論的に間違っているところは勿論、エラーが見つからない。
サウンドカードのインストールされていないPCだが、Beep音だけは出力できる仕様であることは確認済みだ。
暫くすると、しょうがないからBeep音無し、メッセージのみで良い事になってしまった。
ハードウェアのパフォーマンスの低さにソフトウェアの仕様を合わせた形になった。
とても悔しかった。
恐らく、なんでもないちょっとした使い方の問題のはずなのだが、どうしても解決できない。
月日は経ち、古いPCの事は忘れてしまっていたのだが、或る時中古ショップでそれと同等のPCを見かけた。
それを見て愕然とした。
Beep音の音量を調整するボリュームつまみを発見したからだ。
ギザ十の様な、ローレット加工された円筒形の一部だけが露出されたつまみが、
「これが有ったのかー!?」