2018-10-02

タバコの死と文化の死

タバコ生理学的な物という認識批判されているがタバコ文化的な物だった。吸っている大人はかっこいいなどなるほどまったく根拠がない。しかしその無根拠意味けがまさに文化定義のものだろう。

物には物理的な機能性と別に概念による意味づけによって価値が出てくる。たとえばアート作品に何千万円という価値があるのは歴史的背景=過去の人達が意味づけした価値がその物の概念価値を基礎づける。ピカソの絵が物理的に変な絵だという批判は真であり同時に概念的に素晴らしいものだという「妄言」もまた真なのだ

原爆ドームなどもさびれた建物だがそこに僕達は意味を見出す。あるいは恋愛なども同様のことがいえる。

あなたや僕の彼女彼氏配偶者自然的妥当性などない。愛が素晴らしいのは科学的根拠と別領域でただ僕達が勝手に、無根拠に、意味づけることができるからだ。事物には概念を与えることで意味を持って彩りを与えてくれる。それが文化定義だろう。物理的な価値だけを認める物質主義タバコ概念価値駆逐した。

根拠意味けがタバコ文化的価値を支えていた。タバコ物質的に害をもたらすことが真であると同時にタバコ概念的に意味づけされた物「だった」ということもまた真なのである

  • ピカソの絵が物理的に変な絵だという批判は真であり はい、にわか乙

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん