数日前に亡くなった西城秀樹の「ヤングマン」の歌を久しぶりに聞いてみた。
「さあ立ち上がれよ
今翔びだそうぜ
もう悩む事はないんだから
ほら見えるだろう
君の行く先に
楽しめる事があるんだから」
この曲がリリースされたのは1979年のことである。高度経済成長も一段落して、石油ショックのアクシデントから省エネ経済への転換期の日本。
この10年後に発生するバブル経済に向けて、国民全体が更なるギアチェンジをふかそうとしている元気のある日本の姿がよく現れていると思う。
経済も、文化の発展・成熟も右肩上がりの時代であり、誰も後ろ側を振り向いていることは無かったのではないか。
そして、バブル崩壊後の1996年にリリースされた近藤真彦のミッドナイト・シャッフルの歌詞を読んでほしい
※マイナーかもしれないが、この曲こそ低成長時代を象徴していると思うので例にしています。
「強そうに生きてゆくよりも
本当に強くなるために
その羽を震わせて見上げてる
冷たい夜空を」
バブル崩壊と低成長時代への突入という事態に対して、自信を無くしつつある日本人の心情をよく表現していると思う。
そもそもバブル自体が、日本人が世界第二位の経済大国になったという幻想だったのではないか。
この歌がリリースされて約20年経過したが、今の日本は当時よりも更に悪くなっている。
経済の縮小、人口の減少、過疎化、高齢化、東京一極集中、格差の拡大などの課題先進国・日本はこれからどこへ向かうのだろうか。
バブル崩壊後だったらSMAPの「夜空ノムコウ」の方が合っているかも。
その理屈だと辛いだの苦しいだのと嘆いてばかりの演歌が説明できない。
演歌で嘆いてるのは恋愛の苦しさだろ。経済関係ない。
最終的に「日本ダメだ、もうだめだ」みたいな歌詞になるの?
開き直って、ええじゃないかみたいな歌詞になって欲しい。
今こそええじゃないか騒動を起こそう もう日本になにも期待できないし楽しそう
そのええじゃないかがみんな大好き「日本の未来は世界が羨む」だの「息が吸える~息を吐ける~」じゃん もう自棄になれる体力は残ってないから 四川機呼吸だから
日本の未来はWar!War!War!War! つんくの予言
「日本終了~からの~頑張ろう!」みたいな歌、探せばありそうな気がします。
それでは聞いてください。Kダブシャインで「日出ずる処」(2000年) https://www.youtube.com/watch?v=sM_kjraGfl0 ここどこ ジパング 黄金の国 大地と海 太陽の恵み 神業 新しい才能 ...