少し前に前世が平安時代のお坊さんだったという人がTwitterで話題になっていた。
自分は、まあよく練られた創作だと思って読んでいたが、面白かったのはたしかだ。なので、夫婦で食事しているときに、つい「Twitterで前世がお坊さんの人がバズってたけど、あの人の前世は誰なんだろうねえ」という話をしてしまった。
自分は歴史好きだったので、一種の知的ゲームをしているつもりだった。だが、それがまずかった。
それ以来、妻が取り憑かれたように前世について調べだして夫婦生活に大きな影響を及ぼしつつある。
妻が勝手にネットで調べている分にはもちろん害はないのだが、私が外出中も平安時代のお坊さんだった人の最新情報(↓のURLのような)をLINEで送ってきたりして、いちいち反応するのも面倒になってきたのだ。
http://magurojuice.blog.shinobi.jp/Entry/19/
http://www.yuiaochang.com/entry/2018/01/19/011317
https://galapgs.com/life/jinsei/zensei-heianjidai/
https://togetter.com/li/1191876
この手のものはまだ「面白い」とでも返事すればいい。だが、それにはとどまらず、ググって得たオカルト臭い知識(前世の記憶を思い出す方法みたいな)を私にも強要しようとしたり、「これは電波だろう」というようなURLを外出中でもLINEで送ってきて感想を求められるようになった。
↓のような電波ガチ勢にはどう反応していいかわらかない。こんなURLがLINEで送られてきたらどう返事するのがいいのだろう。
http://tocana.jp/2016/02/post_8742_entry.html
https://www.arealme.com/lastlife/ja/
https://inoue.myearth.jp/past-life-memory/
ここ数日、家の中ではずっと前世の話をさせられていて、ほとほと限界が来ていたので、昨日「私の前世は・・・」と妻が言いかけたとき、つい「日本人なんてほとんどが農民なんだからきっと名も無き百姓だよ。サラリーマンだから水呑百姓だよ」と言ってしまった。
それ以来、妻が超絶不機嫌になってしまい、いちいち突っかかってくるようになった。なんでこんな目に遭わなきゃいけないのかたいへん理不尽な思いだ。「うーん、キミは美人だから小野小町か細川ガラシャかな?」とでも言ってやればよかったのだろうか。
女って本当に面倒くさいな。
しょうもないネットの話題が一つの家庭を崩壊させる、これもバタフライエフェクトか。おもしろい。