自分がものすごいリスペクトしている漫画に「銀と金」っていうカイジでおなじみの福本伸行先生の漫画がある。
なんか昔に実写化していたようだけど、今年はじめぐらいにドラマ化してた。
この実写化にあたって変更点は、
・(時間の都合だが)主人公が訳あって入院するのは最初の仕手戦後
・(時間の都合だが)神威家編を通さずに主人公が悪党の世界から足を洗う
という、感じの変更がなされた。
特に最後のなんか、ドラマを見ていない原作ファンからしたら「は?ありえない」ってレベルなんだけど、自分としてはわりと小奇麗にまとまってよかったと思う。
なにがよかったのかを考えたら、ものすごく役に銀さん役のリリー・フランキーはじめ役者がかなり役に入ってくれてた。
メンバーの一人が女性に変わったのも、別に原作だとそんなにしゃべらないキャラなので問題はなくて、主人公も欲言えば今風の若者になったのでよかった。
特にリリー・フランキーはかなりよくて、不敵で芝居がかった平井銀二をよく演じてくれたと思った。
もちろん、不満点はある。
神威編がなくて主人公が悪党を辞める理由が「いつ君そんな事言ってた?」って感じの抜け方をしたり、主人公が銀さんに強く憧れを抱くようになる殺人鬼編がなかったのは残念だったが、それはそれで帳尻が合うようになってたように思う。
もちろん、銀と金のもっとディープなファンは「あれはないよ」「駄作だよ」という人がいるだろうと思う。でも、別にそれはその人の評価でそんなので自分の評価は変わらない。
カイジの映画だってそうだ。藤原竜也が主役をやってくれて本当に良かったと思う。
俺が単純に失敗した実写化原作のファンじゃないだけかもしれない。けど、一部の失敗作をいつまでも持ち出して失敗失敗って祭り上げるのってどうなんだとおもう。