郵便局員が辞めてしまったことでニュースの鹿児島県三島村のことなんだけど、調べれば調べるほど不思議で意味の分からない自治体に思えてくる。
三島村は、竹島、硫黄島、黒島の三つの有人島と他の無人島で構成された自治体で、合計人口は300人ちょい。それぞれの人口は80人から120人くらいでおおよそ横並び。今回ニュースになったのはそのうち竹島の簡易郵便局の嘱託職員。
そして村役場が鹿児島市内にある。謎だ。一応Wikiには「いずれかの島に役場を置くより、県都であり生活圏である鹿児島市に置いていた方が、国や県との折衝がやりやすく、また住民にしても、各種申請が行いやすい」とある。んだが、役場の職員は全員鹿児島市民で、村長選挙の投票権もないとか、どうなんだ。
よくわからんのだが、その理屈が通るならば、三島村郵便局も鹿児島市内に設置すれば問題ないのではなかろうか? 「村外に役場があったほうが各種申請が行いやすい」なんて詭弁が通るのであれば、「村外に郵便局があったほうが各種手続きがしやすい」と思う。「村内唯一の金融機関が!」とか喚いたところで村内唯一の行政機関を手放してるんだから説得力まるでない。
郵便法も確認したけれど、「あまねくサービスを」っていうのは、どうも市町村単位が想定されているみたいだ。ってことは、三つの島に郵便局は一つで良いはずだ。もっともそれが横並びの地元プライドでは許されないので、村役場は本土に置かざるを得なかったふうなのだが、だとすると郵便局がそうでも問題はなかろう。
調べれば調べるほど不思議な島だ。消防署もないんだし。他の行政が撤退しているのに、民営化された郵便局だけが徹底抗戦をする意味がよくわからない。
増田は年に何回くらい役場に行くの? その回数とATMでお金をおろす回数を比べれば、 郵便局と役場では重要度がまるで異なるとわかるはず。
郵便局のほうが重要であるならば民営化してないでしょう?
でも、コンビニも銀行も民間企業やん。
つまり彼らの自由意志で撤退して良いんじゃないかな。