メーカーのサービス代行店で働いていたことがあるが、その手のチェーン店は悪徳商法とは言えないまでも少なくとも良心的な価格でやっていないことは有名だった。
まあ、24時間対応のフリーダイヤルを設け、24時間出張対応しているのだから割り高になるのも仕方ないとも思うが、とにかくドリルで壊すだけ壊して部屋には入れるがアフターケアはしてくれないので、客は改めて業者を呼んで新しい錠前をつけなければならないと聞いた。もちろん中にはそうではない店もあるのだろうが。
良心的な鍵屋であれば、カギ紛失による解錠の依頼が来たときは、まず電話口でカギのメーカーと形状(ディンプルキーか否かなど)を確認し、ピッキングやドアスコープからのサムターン回しも不可能と判断したら、それはもうドリルでぶっ壊すしかなく、そうなるとシリンダーだけでなくケース(ドアの内部に埋め込まれているシリンダーやハンドルを固定している箱)の交換までしなければならない場合があり非常に高くつくので、とりあえず一晩経って酔いを覚ましてから改めてカギを探すことを勧めるなり、賃貸であれば翌日管理会社を頼ることを勧めるなり、窓ガラスを割って家に入ることを勧めるなりする。
¥5,800〜という価格設定だが、MIWAのディスクシリンダーやGOALの簡単なカギ(ギザギザが片方にしかない)なら人によっては短時間のピッキングで開けられるのでそんなもんだと思う。
カギと言っても非常に多くの種類があり、ものによってはその最低価格の数倍になるのも仕方ないのはわかる。
自分の場合はいくらだった〜というブコメが多くあるが、その値段で済むものと済まないものがあるのもわかってほしい。
特に今回はPRで補助錠付き。出張費、夜間の緊急対応費もかかっている。
それにしても壊すだけ壊して新しいカギを付け替えたりしないのであればその値段は高い……と思うが、割り高でもとにかく今すぐ部屋に入りたいというニーズもあるだろうし、当時の自分の立場であればサービス代行店を頼ってくれればと思うがなんともいえない。
ちなみにその手のチェーン店はとにかくドリルでぶっ壊すと書いたが、今回のPR錠の場合はメーカーのサービス代行店であってもドリルで壊すと思う。
それくらいディンプルキーのピッキングは難しいし、MIWAのディンプルは特に精度が高いのでスペアキーを作るのにもメーカー発注して一週間ほど待つことになる。
オートロックのエントランスがあり、カギはPRで補助錠付きであれば、セキュリティ的になかなか意識の高い物件に住んでいると言えるが、カギを紛失するとそれだけ大事になるということも覚えておいてほしい。
良心的な鍵屋であれば、カギ紛失による解錠の依頼が来たときは、まず電話口でカギのメーカーと形状(ディンプルキーか否かなど)を確認し、ピッキングやドアスコープからのサムタ...