タイトルを見て、「あぁ、また頭と股間が馬鹿になったアバズレの日記か」と思ったはてなのダンディ達。残念ながら当方男だ。
その日もバイト先の同年代たちと居酒屋でこれでもかといわんばかりに覚えたての酒をあおりあって楽しんでいた。
酔いが進んできたころに彼女が足や手を絡めてきたことはアルコールで沸騰した頭でも、久しぶりの出番かと武者震いをしていた息子が覚えている。
改札について、終電も残っていたのでカウパー一滴分の理性を振り絞って帰ることを勧めたのだが、帰れないという。
いよいよ自分の息子と心の中で熱い抱擁を交わしたのち彼女としかるべきところに出陣していった。
キスから始まり服を脱がせてペットショップから迎えた動物を新居に馴染ませるがごとく可愛がった。
しかし、いざ交わろうというときになってNGが出た。いやよいやよも好きのうちではないほうのいやだ。
もともと酔ったら若干不埒なところはあるが、基本的には誠実なかわいらしい女性であり、前々から真剣にお付き合いができればそれに越したことはないと思っていたので、
若干酔いもさめた私はここまできたら後は時間の問題だろうと思い、泣く泣く息子から鎧を取り上げて夜を明かした。
そして翌々日に改めて酒の入っていないときに真剣に交際を申し込んだ結果がタイトルの通りである。
鳩が豆鉄砲をくらって死んでいた。
女心はマルチリンガルだった。
いざ振られてから考えると酒の勢いがあったにせよ本気で惚れていたことは認めざるを得なかった。
女性から男性でこのパターンは腐るほど聞いたことはあったがまさか自分が、男がこうなるとは想像もしていなかった。
振られた直後に書いた文で悲しさを誤魔化すためにやけに回りくどい文になってしまった。