ホームビデオと聞くと、相手の見せたいオーラに抗えず面白くもないビデオを延々と見せられた上に「どうだった?」と感想を聞かれる地獄が思い出される。
ろくに編集もされていない他人の物語を見させられて感想なんてあるわけがない。
それに今日日、一箇所にとどまって数十分に渡る映像を見る時間を捻出することすらそもそも難しい。
「とにかくよほどのことがない限り、1シーン2分を上限に録画を停止する。」
例えば運動会で子供が演技をしているときも、全部を続けて撮るのではなく、そのシーンそのシーンのハイライトを意識しながら録画と停止を繰り返すのだそうだ。
そうしてシーンごとに撮影場所を移動したりと、とにかく見た目を変えながら細々と録画をする。
友人の機材はいわゆるミラーレス一眼で、そのシーンの間に静止画を撮影したりもするらしい。
そうして撮影したデータを、googleフォトなどのオンラインストレージに日付けやイベントごとにアルバムとしてアップロードして、タブレットやテレビに繋いで閲覧していた。
実際友人宅で見たのは、スマホを操作しながらテレビにchrome castを使って映し出すという方法で、写真を眺めている中に補足するように動画が流れ込んできて飽きずに見ることが出来た。
以前は写真ならアルバム、ビデオならテレビと閲覧方法が完全に分かれていたが、スマートデバイスの登場によってそのあたりの境界が曖昧になったことで、こうしたスタイルが活かされるようになったのかもしれない。
どうか皆さんにおいては、もしこの内容を興味深いと思って頂けたならこの聡明なる友人を褒め称えてやってほしい。きっと大変喜びます。