高校の頃に共依存を感じたので大学は実家から通えないところにした。めちゃくちゃ反対していたのに高ランクの大学に受かったので両手を上げて送り出してくれた。
実家に居たときはプライベートな空間がなかったし、性格もあるだろうがなんとなくで出掛けるのがめんどうな家だった。そもそも高校まで小遣いもなかったため、外に出てもやることがなかった。弟がゲームを持っていたのでそれで時間を潰すことが多かった。
そしてこれは、親元から離れてはっきりとわかったことなのだが、私には趣味と言えるものが何もなかった。とにもかくにも飽きっぽいし、あとお金を使うのが下手くそだった。
それからおしゃべりも全然楽しくなかった。趣味がないから話題もないし、愚痴なんかも言霊信仰派なので声に出すことはできなかった。強いて言えば話すのより聞いているほうが楽しくて好きなのだが、高ランクの大学ってできている人が多くて、聞いているだけだと大抵気を使われて1人でしんどくなってた。
大学生活っていうと自分の好きなことができる余暇があって、座学以外にも自主的に活動して見聞を広めることができる。そんなイメージは親からも押し付けられた。月に1度は押し掛けてきて、留学くらい行きなさいよ~とか言ってくる。バイトは勉強に身が入らなくなるからしちゃダメよと言ったのと同じ口で。(もちろんバイトはしていたが、バレて散々愚痴を吐かれた)
ほぼほぼ影響はないと思っていたのに親の魔力から逃げ切れていなかったようで、そのうち大学に行く気力がなくなってしまった。たぶん来年度からまた実家暮らしになるのだろう。