取次が公開している文庫新刊リストで、たとえば2016年8月発売とされていたタイトルが8月31日現在、ブックオフオンラインでどのぐらい値引かれているか、調べてみました。うん、年度末で時間が空いたから()
発売日や価格、書名に「未定」「仮」と入っているものを一律除外していくとKADOKAWAグループが足並みそろえて価格未定としているせいでごっそり母数が減るんですが(あとPHPは機械的にタイトルに仮ってつけるのやめて)サンプル数は273。
このうち値引きしているタイトルは171、値引率最大35.2%、最小7.4%、平均すると18.4%。
6冊買えば(新刊書店で買うのに比べると)1冊分お安くなる計算ですね。
もちろん「値引きしている」のと「在庫がある」はイコールではなく、欲しいなら新刊書店に行け。ということにおおむねなっているため、かろうじて商道徳の乱れはおさえられている……と言えなくはないですが、そうはいっても新刊書店が新刊棚に置いている期間に、堂々と値下げ札を付ける行為なんで、そら嫌われるな。
ブックオフの値付けロジックが創業以来の丼勘定から上場企業風味(定着したディスカウント企業のイメージを資産に、あらゆる利益獲得の機会は逃さない)に変わったのは2013年秋なのですが、さすがに刊行間もない書籍でも18%OFF、という姿勢になったのはごく最近のことであります。