法事で帰省中。ついでにと休みを取って、友人に出産祝いを渡しに行ったりしながら久しぶりの故郷でのんびりしているのだけど、予備校の先生にばったり会った。私は美大に行ったので、絵の勉強のために予備校に行っていたのだけど、かなり強烈な先生で、今も変わっていなかった。
予備校とはいっても小さなもので講師は片手で足りるぐらい。(田舎で生徒も多いというわけでもなかった。ただ、とても成績優秀な予備校で、有名美大の合格者も毎年出ていた)代表のその先生は非常に厳しい女性・・・と当時は思っていたけど、いい年になった今会って立ち話(といっても20分みっちり付き合わされた)したらそうでなく、単に嫌味で高飛車で、気分のむらの激しい人だったのだなと思った。
話をしていて、「あの頃のあなたは○○だったな、だから~~に落ちるんだよ」「あなたの友達は本当に上手かった、あなたはひどかったねー」「今何の仕事してるの?へー、デザイナーになったの、でも派遣じゃたいしたことないんだね独立もできないんじゃダメだね」などなどいわれて気持ちが落ち込んだ。そういえば予備校に行っている間、私の通っている高校や、私の親についてもひどいことを言われたものだったな・・・先生って立場の人に何て言い返せばいいのか分からなくて何も言えなかった。
早口でまあよく喋るなと思いながら、こちらはあまり喋らず話を聞いていると、「卒業したら折々に挨拶ぐらい来るもんだよ、最近の若い子は皆なってない」と言い出して、ああ皆先生に会いに行ったりしてないんだなと、妙に哀しいような変な気持ちになってしまった。あと求めすぎだとも思った。ケチョンケチョンに言われて憎いという気持ちは、不思議となかった。
その予備校を辞めて都会に出た別の先生とは、私も私の友達も年賀状のやりとりはあるし、近くまで行くことがあれば連絡をして、お会いしてお茶をすることがある。お互い仕事のジャンルも似ていたりするので、情報交換したり、時には仕事を紹介したりすることもある。嫌味な先生、損してるなあ。