ステイツの大統領選挙において、共和党主流派は指名争い首位のトランプ氏に否定的だそうだ。主流派とはいったいなんなのかさっぱりわからないのだが、主流派には民意とのずれが理解できず、自分たちを主流派だと自任している認識がそもそもも誤りなのだろう。
トランプ氏の一連の発言、政権公約とそれに対するステイツ国内の反応をみるにつけ「虐殺器官」を思い出す。明らかに、今アメリカ国内は虐殺の文法によって支配されているように見えるからだ。また移民の構成比率から見ても、彼の唱える政策/施策が実施された場合には、内乱に近い状態に向かうのではないかとの懸念に同意しやすい。かの御仁の移民政策に反対する当事者、移民たちが抗議活動から暴徒となることはこれもまた想像に易い。
現場にいるわけではないのだが、そういう「空気」なのだろう。この空気を作ったのは、まちがいなく言葉だ。極めて低コストで言葉が流通する時代になり、あっさりと虐殺の文法が成立したように見える。
引いて、日本国内においても虐殺の文法は機能している。日本人向けの虐殺の文法は、自殺の加速だろう。そうやって、今、本当に虐殺器官が機能しだしたのだ。