塩入れる入れない論争に終止符を打ちに来た
かつて長い間、アルデンテという外来語に踊らされていたこの国、
日本人的解釈としてコシが出るだの出ないだのと麺通団どもが騒いだと思ったら
検証シェフやら一流シェフやらが持論を展開し、しまいにはあの、ためしてガッテンでさえ参入したものの
未だに解決したとは言いがたい「塩入れ論争」
塩分濃度がやれ0.6%だの、2%以上で茹でたあと洗うだの様々な新たな妙案があっても皆
「おれの作るさいきょうのパスタ」
が一番であると思っているため、自分が編み出したパーセンテージを譲らず安易な批判に陥るのだ
全くもって愚である
君たちは論争の中で最も大事な部分を書いたまま議論をしているのだ
私が教えてしんぜよう。塩入れる入れないと同時に語らねばならないことは
どのぐらい茹で汁を「捨てるか」である
まさかこの話を一切合切スルーしたまま何年も何年も塩ゆで論争が進むとは・・・・
やはり君たちにはまだ私が必要のようだ
ザルに上げて湯切りするか、
(くまでみたいなやつあれなんていうの)パスタすくいで取るのか、
麺を洗うのか
洗った後どのくらい湯を切るのか
茹で汁をソース作りにそのまま活かすのか
わかるかね?ここで「ソース+麺」の、つまりは君が口にする塩分濃度が最終的に決まるわけだよ
そこを無視して「ン%がさいきょう」かね?
そんなものはジャケットだけあれこれ選んでズボンはパジャマのままみたいなものだよ
映画館で後先考えずにジュース飲み過ぎてオシッコしたくてモジモジしてる小学生女子みたいなものだよ
というか、コシだのプリプリだのは麺の太さや種類、湯で時間との関係もあるし好みもあるが、
まさか茹で汁は捨てるからその塩は口に届いてこないとか思ってなかったよな?
ちゃんとしっかり塩味加えて乳化したソースを作れる人なら「塩はいらない」
となるし、ソースまともに作れないしイタリアだって湯切りしねーもんって思うやつは塩入れればいい
パスタづくりに正解はないが美味しいに正解はあるよ