2016-03-26

死刑囚ニュースが流れた時

鎌田安利死刑囚吉田純子死刑囚の刑を執行

2016年03月25日 12時04分

 法務省は25日、大阪市で1985~94年に9歳の女児女性5人が殺害された「警察庁広域指定122号事件」で殺人罪などに問われ、死刑が確定した鎌田安利死刑囚(75)ら2人の刑を、同日午前に大阪福岡拘置所執行したと発表した。

 死刑執行は昨年12月18日以来で、現安倍政権下では9度目(計16人)。未執行死刑確定者は125人となった。

 他に執行されたのは、福岡県で98~99年に起きた連続保険金殺人事件などで殺人罪などに問われ、死刑が確定した吉田純子死刑囚(56)。

 確定判決によると、鎌田死刑囚は87年1月、大阪市住吉区路上で、小学3年生だった女児(当時9歳)を車に乗せ、自宅でいたずらしようとしたが、泣き叫ばれたため首を絞めて殺害。85年5月~94年3月には、金銭トラブルなどから主婦飲食店員ら19~45歳の女性4人を殺害した。

 1審・大阪地裁は99年に死刑を言い渡し、2審・大阪高裁も2001年に死刑を維持。最高裁が05年に上告を棄却し、確定した。

YOMIURI ONLINEより引用

死刑制度の是非はともかく。こういうことがあった、という記録に。

 

ちょうど、このニュースが流れた時、私は本当にたまたま刑務所作業技官の詰め所(事務所?)にいた。

休みに入ったところだったので、事務所には10人ほどの技官がいて、お弁当を出したりしながら談笑をしていたのだが、ニュースが流れた瞬間なごやかだった雰囲気が凍り付くのを感じた。

全員がテレビの画面に見入り、誰も何も言わない。身動きすらしない。

ニュースが終わるまで、その状態は続いた。

誰かが「あぁ」とこぼしたのが聞こえた。それで金縛りが解けたように全員がテレビから視線をはずした。疲れたようにいすに座る人もいた。

全員の表情を見ることは出来なかったが、見えた人はそれぞれ苦い顔をしていた。

犯罪を犯した人の更正に当たる仕事をしている人からすれば、たとえそれが(一般から見て)死刑になって当然という風に見られる人間であっても、辛いことなのだろうか。そこを本人たちに聞くほどの度胸は私にはなかったが。

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