2016-03-21

まっとうな家庭で育った人が妬ましい

 虐待する人がいなくて、安全地帯として機能する家庭。死ぬほど羨ましい。外でこんな嫌なことがあったのって言うと親が慰めてくれて、時には一緒に遊んでくれる。絵本だって読み聞かせしてくれる。きょうだいはいい。そんな子供時代を過ごしたかった。世の中にはそういう家庭は普通にあるんだろうな。家族と離れたくないから一人暮らしはしないで遠方の大学に家から通うとか、休みの日はきょうだいと買い物に行くとか、そういう話を聞くたびに、どんな家庭で育ったんだろうなって思う。

 自分が温かい家庭を作ればいいっていう意見もあるけど、私は人生子供必要だと思ってない。自分が叶わなかったことを子供にしてあげるという機会は一生訪れない。かといってそれを叶えるためだけに子供を産むつもりもない。私はまず自分人生を取り戻したい。子供という他人のために時間を使うなんて考えられない。

まっとうな家庭で育ちたかったな。うちの家庭はおかしいと確信するためにいろいろ調べたり、ストレス病気になったとき自分治療法を探したり、私と向き合う気が無い家族絶望したり、そんなことに労力を使いたくなかった。楽しい青春を送りたかった。高校に行きたかった。

 こんなことが書けるのは、今が充実していて家族との関係も悪くないからだ。

 病気は治った。私の見つけたブログがたいへん参考になったからだ。家族仲が改善したのは「仲の良い家族」を上辺だけでもいいから体験したくて、私が家族の機嫌をとるようになったから。(夫婦仲は一向によくならないが。)虐待する人は家に居なくなったので家庭環境も良くなった。現状にはおおむね満足している。だが、楽しい子供時代が過ごせればよかったのにな、と思う。一番強いのは、タイトルにもある通り「妬ましい」という気持ちだ。だからといってどうこうしようとは思わない。どうにもできないだろうから。こんなことを言える人がいないので書いてみた。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん