「今日、親戚の法事だったんだけど、忘れて旅行中、アンタ代わりに出て。」
仕方無い。礼服に着替えて車に乗り速攻で法事会場の温泉旅館へ。
激しい腹痛が!
焦る心とは裏腹に、田舎の細い道をトロトロと走る前の車、そして無駄な赤信号。
え、駅までいけばトイレがある。
ダメだ、もう本当に出そうだ!
トイレはまだか? 1秒が1時間に感じる。いわゆる「ゾーン」状態である。
つ、ついにトイレに到着。
個室に入り、革靴を「キュッツ!」とうならせ半回転サルコウを決め、ズボンを光速(高速ではない)で下ろし、便座に座った途端、
ブリブリブリ!ブホッ!ブリビリビチャ!ビチビチモホロビチッチ!
「あぁ、今まで生きてきた人生でこんな幸福感を感じたことがあっただろうか?(いや、ない)」
もう数年前の話なので「ストッパ」なる薬剤もなく、下痢便には今後非常に注意して人生を生きていきたいと感じた、そんな日曜日の出来事であった(了)。