妄想ってか、フィクション?小説とか。そういうのに求めてる部分あるんだけど。
いまいち満たされない。
なんつーか、フィクションで満足できるってことが薄くなった。
確かに感動する。確かに面白い。しかし、なんつーか、見たそばから「見たことある映画」みたいな感じになる。
本当の体験って、感情とかが記憶できないようなものらしいんだけど。西田幾多郎の純粋経験とかいう感じらしいけどさ。
そういうのって、やっぱり本とかじゃ厳しいのかなって。
本を素地にして体験できればいいね。みたいな?
リアル体験とは隔絶の差があるってか。
あれだ、料理番組見てもおなかいっぱいにならないみたいな。旅番組見ても旅した気分的な。
じゃあ、普段俺の体験してるものはって。家と職場の往復みたいな。
職場放棄しちゃうとじゃあ自分は何ができるのか。大学行ってたモラトリアムの無限の時間にナにやれてたのか。
何もやれてねえんだよなあ。
フィクションって、人生の追体験っていうよりは、絵の鑑賞に近い。ある風景を見てる気分にさせてくれるというよりは、ある種の表現を見ているのに近い。
ってのが悩み。
昔は、なんとなく自分の体験のように感じられた気がするけど、勘違いだろうか。
クソ小説でもさ。
小6年の男の子が毎日家に帰らず、学校の備品部屋にこもって、コンビニで買ったクソまずいご飯食べて、その味が食べても食べてもまずくてノリみたいな味しかしない。
って本でしか読んだことなかったし、その小説はクソ小説だったのに。すんげー追体験できていて、今でも覚えている。
それが、できなくなった。感情っつーか、大人になると耳が遠くなるのと一緒なのかな。って思う。