2015-06-25

自分らが今の便利な社会を作った」と訴える高齢者

https://www.youtube.com/watch?v=JD0miOy84lI

橋下の街頭演説に来ていた74歳の老人が橋下に抗議する中で

「今の社会があるのは年寄りの僕らが頑張ってきたおかげ」と言ってる。

例の厚労省年金漫画でも、高齢世代が頑張ったおかげで今の便利な暮らしがあると書かれている。

私は共産党支持で橋下維新の消滅を願っているが、これらの論調には同意できない。

 

まず、「自分たちが今の社会を作ったのだからそれに報いろ」というのは、

社会への貢献度に応じて公共サービスの内容に差を付けろと言っているに等しい。

例えば、高額納税者庶民よりも公共サービスの面で優遇される社会にすべきということになる。

 

また、自分たちが今の社会を作ったというなら、破綻した社会保障や著しい環境破壊など、

マイナス面の責任も負うべきではないだろうか。

 

高齢者が今の便利な暮らしを作ったというのもおかしい。

そもそも現在が便利な暮らしができる時代だという根拠がどこにあるのだろうか。

この2015年にせよ、数十年後の未来から見ればひどく不便な社会になってしまうのだが。

 

 

憲法25条に「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とある

政治に携わる者にはその理念を徹底的に追及し実現していく責任がある。

老若男女問わず生活が苦しい人は憲法25条に基づいて福祉行政改善を訴えれば良いわけで、

自分たちが今の社会を作った」などという無根拠意見を主張しても印象を損ねるだけだと思う。

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