2015-06-04

http://crossacross.org/ky/?Tradeoffs+among+gender+equality+and+birth+rate

この記事凄い。

だって議論になっているのは日本における「弱者男性」がなぜフェミニズムを目の敵にするかで、リンク先では「衝突が生じる理由福祉があるからだ」といいながら、なぜかノルウェー福祉制度を説明しはじめるんだよ。

福祉のせいで衝突するのだというなら、日本福祉制度を説明しなきゃいけないのに。(もちろん、日本福祉制度から日本弱者男性がなぜ日本フェミニストを目の敵にするかを説明できないから、「弱者男性フェミニストを目の敵にするのは、福祉制度とは関係ない」というのが正解なんだけどね)

そして、リンク先が参照している記事には「不倫」とか「事実上一夫多妻」とは書かれてなくて、単にリンク先がそうであろう、と推測、あるいは評価した、というだけ。「一部男性奴隷化」とか「独身税」とか仰々しい言葉を使っているけど、これもリンク先が作った言葉で、実態に合っているかどうかは不明

離婚して再婚して前妻と今の妻と両方の間に子どもがいる男性なんて、日本だっていくらでもいるけど、これを「事実上一夫多妻」なんていわない訳で、リンク先の価値判断はかなり歪んでいる。

さらに、記事によれば2013年の段階で45才男性男性の無子率は23%、女性は13%(10%ポイント差)なのに、なぜかリンク先はこれを25%と12%(13%ポイント差)に変えて差を3割も多く見せている。

http://sciencenordic.com/quarter-norwegian-men-never-father-children

意識的にやっているかは分からないけど、自分の主張に都合がいいように数字を変えちゃう人の推測、評価は信用できない。

ちなみに、日本場合、男女の生涯無子率の差は8.5%ポイントくらいらしく、ノルウェーとの差は1.5%ポイント程度で、似たようなものである

http://seikatsudoryoku.jp/2013/5/2?p=5

というか、男性無子率はノルウェーの方が大分低く、「弱者男性」が子どもが生める可能性はノルウェーの方がだいぶ高い、という結論になる。リンク先はたくさんある外国のうち、ノルウェーだけを持ち出して何がしたかったんだろうか。

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