日本で公開する版はソニーピクチャーズがカットして公開するけど監督の了承はもらってますと発表→監督は聞いてない、てな揉め事あったけど、あのシーンか、あった方がいいけど無くても問題ないんじゃない?全年齢で公開できたほうがいいだろうし。怒ってる人は、監督の了承があります(発表ではそう言ってないと思うんだが)って言ったのが問題だという認識なんだろうけど。
「監督の了承を得た上で」って書き方は、「既に了承をもらってます」と同義じゃないよね。
で、そんなことはどうでもいいんだが、面白かったー。ツッコミどころは多いけどなにより展開や設定に夢があるし、メッセージも至極真っ当で、展開は最終的に好みではなかったけど、面白かった。
押し付けがましくないが、丁寧で、重厚というほどでもなく、またエンターテインメントとしての映画に必要なものはきちんと踏まえている、という感じかな。
メッセージは普遍的な「氏より育ち」的なものからSF的なテーマ、古典から新しいものまで重なってるからハーモニーが心地よい。
主役がスラムドッグミリオネアのインド系の青年、悪役がヒュージャックマン、無名の(南アフリカでは有名なラッパー?)脇役陣も素晴らしかったし、当然題名のチャッピーなるロボットくんも素晴らしかった。
展開は少し急ぎ足だったけど、町山がセッションと同レベルに面白かったって言うだけあって、ああいうの好きな人はめっちゃ好きだろうな。
今週末から公開なんでソニピクに対して不信感がある人も意地張ってないでサクッと観て、観てから内容について話した方が建設的だよ。
観てから内容について話そうと思ったら、ソニピクの対応の悪さなんてどうでも良くなるから。映画の中のほうがよほどスケールが大きい。くだらない=許していいとかそういう意味じゃなくて、面白い映画だったし内容について話した方が楽しいよってことで。