某チェーンのレストランに入った。
その店は高めの壁に仕切られたボックス席もいくつかあって、一人でも入りやすい。
つい聞いてしまったw
声の主は男性。
未成年の娘がいるが、かなり前から養護施設に預けているらしい。
妻とは20年ほど前に離別したようだ。その後に妻は亡くなったのだろうか。
もう十数年、連絡をとったことがないと言っていた。
会ったこともない妻の兄の借金を、どこぞの業者から督促されたらしい。
少し前に書面で督促状が届いたらしく、「警察に行った」と電話で繰り返し話す。
業者側は「娘さんの親権者はあなたなので連絡しました」ということらしい。
男性も負けていない。「施設に預けて籍も抜けているのに、私は親権者ではない」と言い返す。
しかし、相手もしつこい。
そのうち、「娘に直接電話をしてください」と、養護施設の電話番号を言い出す。
15分はやりとりが続いていただろうか。
犯罪の被害にあっているのだろうか・・・などと、余計なお世話だがw
しかし、段々と全容がわかるにつれて、それは代襲相続の問題で、
娘さんに伯父さん(妻の兄)の相続権が発生したのではないかと気づいた。
妻の父母が死亡し、妻自身が死亡していた場合、そして妻の兄に妻子がいなかった場合、
20年近くも関係なく普通に生活してきていたにも関わらず、突然の督促。
この場合、どうなるだろうと調べてみた。
放棄の手続きをとらなければ、債務返済の義務が生じるらしい。こわいなw
そして、おそらくだが、放棄することが出来るということを業者は言わないのだろう。
電話ではその辺りの説明をしているようには聞こえなかった。
返済する義務があります、というようなことばかり言っているのだろう。
だから、そういう回避手段が取れることを言わずにしつこく迫るのだろうか。
納得させてしまった方が勝ち?
無事に逃れられることを祈るばかりだ。