自分は某県在住。数日前の新聞記事に「企業子宝率、県庁は1.42」という記事があった。
定義は「県職員が男女問わず在職中に持つことが見込まれる子供の数を表す指標」らしいが、なんだこりゃ、と思ってしまった。
どんな計算式かはしらないが、例えば従業員が100人いて、そのうち子持ちが90人いたら0.9(あるいは90%)とか、そういう指標ではないことは分かる。
つまり、この子宝率が何なのかはしらないが、「みんな、結婚して子供を持とうね」とか、そういうのではないようだ。
つまり、この数値の裏には、子供を複数人もってる人もいれば、子供がいない人もいるのだろう。
しかもご丁寧に部署別の数値までだしている。BBB部が1.55で、AAA部が1.27だそうだ。
4~5年で異動がある県庁で何の意味があるのか。ただ分かるのは、AAA部への配属は、子宝に恵まれた生活にはマイナス、ブラック部署ってことだけか。
こんな指標を高めることを目指すよりも、100人従業員がいたら、なるべく、その100人が子供を持てる社会や職場を目指せよ、と思ってしまう。Aさんが常に激務で結婚や出産ができなくても、隣のBさんが二人、三人産めば問題なしか?
富めるものだけ先に富め、みたいな指標だな。結婚や出産が遅れた従業員のフォローしてくれるの?暇な部署に次に行かせてくれるの?
ちゃんと全従業員中、何人が子ども持ててるかの指標出してほしい。きっと部署間、部署内でも、すごい格差なんだろう。
仕事頑張る(頑張らざるを得ない)キャリアさんは、子宝なんて気にしないで仕事してね、子宝率は暇な部署の暇な職員が定時に帰って、休み取りまくっていっばい子作りして全体の子宝率上げるから。
そんな感じに読んでしまった。
※追記
ごめんなさい。感極まってたくさん書いちゃったけど、誰かを悪く言う気はないです。
記事中の部署名、AAAとBBBにします。全部自己責任ですよね。結婚できないのも、家庭をもてないのも、もちろん子どもがいないのも…。
ただ、先述の「子宝率」は、ワークライフバランスが不器用で結婚できなかったり、子ども持てなかったりする人は忘れ去られている気がするんです。
子宝率が一定以上あれば、それで十分いい職場みたいなのは納得いかないんです。
上にかいたように100人従業員がいたら、100人が幸せな結婚がてきて子宝に恵まれるみたいな、そういうの目指して欲しい。
そうじゃないと、いろいろ諦めてても最後の居場所として仕事頑張ってる自分が、職場からも見捨てられてるみたいで怖い。
ごめんなさい…