なんでもいいので、とにかく何か作品と呼べるものを完成させましょう。たった一つでいいです。ここが最初の難関で、だいたいの人はモノを完成出来なくて諦めてしまうことが多いです。下手でも何でもいいので、なにか「これを作りたいんだ」というものを最後まで作ってみること。
何かモノを完成させることが出来たのならば、今度はそれを継続して毎日続けてみましょう。完成させることは出来ても、今度は継続するという壁が生まれてきます。とにかく毎日、5分でもいいので、そのモノをやらなかった日を作らないようにしてみましょう。
さて、継続してモノを作りつづけることが出来るということがわかりました。確かに、あなたにはそのモノを作ることについての、持続的な能力があることが証明できました。しかし、あなたにはまだまだ実力が足りません。そこで、何かのモノについて、先達で「この人のモノは素晴らしい」と思うものをひたすら模写し続けてください。とにかくひたすら。
確かに、あなたはそのモノについて、自分の作りたいモノを作りたい、と思っているかもしれませんが、その作りたいモノを表現するための情熱はあっても技術はありません。だからこそ、他の人から真似するのです。
あ、そうそう、だからといって真似したものをオリジナルだと言うのはダメです。
継続し、モノを作り、いくつか作品を作り、模写も出来たとします。しかし、あなたは自分流で「こうしたらいいのでは」という手探りのままです。とはいえ、ここまでこなしたなら、十分に戦える実力はあると思います。ただ、足りないことがあるとするならば、その分野についての見取り図がないということです。
ここまでやってきたのなら、ある程度、「自分に何があって、何が足りないのか」というのが、脳の中でマッピングされているはずです。そこで、あなたはそのマッピングを総合的に理解し、把握するために、概説書を一冊読んでみることをおすすめします。いわゆるTipsとかではダメです。
ここまでやっていれば、ほぼ戦える実力があるのかもしれません。ただ、使わない筋力は衰えます。これはクリエイターにもいえることです。どんな物事でも、筋力があるからこそできるのであって、それを怠っていると使えるモノも使えなくなります。
基礎筋力という定義も難しいですが、単純なパーツを正確にかつ速くかけるということが重要であることを意識させられるかと思われます。ワンセット10分か、あるいはそれ以上で出来る何かしらのものをひたすらとやっていきましょう。
さて、ここまでやって、やっとあなたはやりたいことが出来るようになる土壌が出来たということが可能かもしれません。ジャンルにもよりますが、基本的には「LV0, LV1」は才能があればこの時点で出来るようになりますが、だいたい有名どころを見てみると、「LV2」を進めていることが多く、「LV3」はあれば無駄な労力が無くてよく、「LV4」は無意識にやっていることが多いかと思います。
ここで一つ疑問があるかもしれません。こんな地味なことをやって楽しいのだろうか、ということです。
しかし、モノを作っていて思うのは、意外と退屈だったり、地味だったり、泥臭い作業が多いということです。その泥臭さを越えたところに、楽しさや面白さ、または承認といったものがついてくることが多い気がします。
だからこそ、最初にその泥臭い部分を耐える力を作ることが重要であるように感じます。そして、それを単純に越えられることが当たり前になるのならば、きっとそこで始めて「楽しんでやる」ということが出来るかもしれません。
美大生なので絵に関してはLV5まで行ってると思いたいが、 しかし自分の力のみで作品を完成させる…すなわち元記事のLV0にすら達していないことに気付いた 受験絵画は美大予備校の指導...