書きたいことは色々あるんだけどとりあえず萩村スズについて、とっても雑だけどメモ代わりに残しておく。
萩村スズちゃんが超カワイかった。
なにがカワイイかって、はじめは「金髪ツインテで帰国子女のツンデレ」っていかにも紋切り型なキャラなんだけど、ストーリーが進んで行くにつれてキャラが段々変化し、複数性に開かれていくところ。
しっかりしたツッコミキャラもこなせば時にはボケにもまわったり、主人公・津田タカトシと息を合わせてツッコむという分身的な行動もすればググッとデフォルメされてマスコット的な存在になったり。
この「一旦は紋切り型を媒介にしつつそこから脱落する」ことで「このアニメでしか会えない!」って個性を獲得しているところがすっごくいい。
例えば純文学(のごく一部?)なんかだと、記号的なキャラ造形を用いたエンタメ系小説のアンチ……として最初からオンリーワンな人物をドカーンと出す、ってのがあって、それはそれで面白いんだけど、でも人間ってそんなにいきなりオンリーワンか?とも思ってしまうのもまた事実。
私たちは普段、人間をざっくりしたパターンに分類した上で、そこにおさまりきらない面があると気がつくことによって「その人らしさ」を認知するんじゃないか。そして私たち自身もまた、自覚的にせよ無自覚的にせよあるパターンの人間になろうと猛進しつつ、そこに辿り着けないことによって「自分らしさ」を持つんじゃないか。